攻撃的とまではいかなくても、周囲にいつも不機嫌な人はいませんか?
そんな人を相手にするのはちょっと時間の無駄ですよね。私も職場にいつもピリピリした雰囲気の人がいると、ついつい緊張してしまいます。どうしてもそっちのことばかり気になってしまい、仕事に身が入らないことさえあります。
HSPの方は、キーボードの打ち方、言葉遣い、ちょっとした仕草から周囲の環境の変化をいち早く捉えるので、不機嫌な人の状況もすぐに捉えてしまいます。
今回は、そんなHSPの方に向けて、周囲に不機嫌な人がいるときの、自分の心理状態の考察や、具体的な対処法を紹介していきます!
不機嫌な人がいると落ち着かない理由
他人の心の状態をすぐ捉えられるから
HSPの方は他人の精神状態をすぐにキャッチします。他人の精神状態がすぐわかるがゆえに、機嫌が悪い人の影響も受けてしまいます。なので、ついついどうにかしたいと思って、ご機嫌取りにうかかがったり、自ら対処しようとしたり。
他人の精神状態をすぐに捉えられることが悪いことばかりではありません。これが良い方向に働くこともあります。悩みをいち早く捉えてよき相談相手になれたり、人の優しさを誰よりも深く感じたり。
自分の感情を消して、不機嫌な人を察知しないようにすると、良い方向にも活かせなくなってしまいます。こんな残念なことはありません。
機嫌が悪いのは自分のせいと感じるから
私個人的な経験から言えば、機嫌が悪い人がいて、その原因が自分だった場合はありません。全部思い込み、勘違いです。
中には、本当に私のミスで相手の気を悪くさせてしまった場合もありますが、その場合はその人から直接指導が入るので、原因不明ということはありません。それはそれでへこむのですが(笑)
幼少期の家庭環境のせいか、持ち前の性格が影響しているのか、どうしてそう思うのかは人によって様々だとは思いますが、合理的に考えて、思い当たる節がないのであればそれは自分せいではありません!
ご機嫌取りになってしまう
かつての私もそうでした。不機嫌な人がいると、自ら近寄って行って、話を聞いたり、自分が悪くないかどうかの確認をしたり、相手の機嫌を損ねないようにいつも以上に気を遣ったり…。
最終的にはクタクタで、疲労困憊になってしまいます。
HSPの方は、環境の変化にすぐ気づくことと、良心的な性格が相まって、空気の悪さ、不機嫌な状態の人をそのままにしておくことができません。
放置ができないのです。なので、存在を無視できないですしついつい対処したくなり疲れてしまいます。
課題の分離ができていない
HSPの方は、相手の機嫌が悪いのは自分のせいではないかと思ってしまう傾向が多いです。そんな時は、アドラー心理学でいうところの課題の分離を意識してみましょう。
機嫌が悪いのを上司だとしてみます。上司の機嫌が悪いのは上司の問題であり、自分がどうにかできる話ではありません。
上司の機嫌を取ろうとしているあなたも、課題の分離ができていません。そして、人に機嫌を取ってもらおうとしている上司も課題の分離ができていません。
ついつい相手の機嫌を取りたくなってしまう気持ちは分かります。あの空気が苦手ですよね…。なんとかその場の空気が心地よいものになってほしいと思うだけなのですよ。それで機嫌の悪い人のところに行ってしまう…。
課題の分離は練習あるのみです。自分の課題なのか、相手の課題なのか、常に考えるようにしておきましょう。
対処法
これでいいのだと思う
まずは自分をダメな人だとは決して思わないことです。自己否定に入ったら終わりが見えません。「他人に左右されて何も手につかないなんて…」「他の人はみんな普通に生活しているのに」こんな自己否定は誰も何も得しません。
他人とは違います。これはおそらく事実でしょう。しかしながら、他人と違うこと=ダメであることにはなりません。
それにここで自分のHSP気質は否定したら、いい部分も見えなくなってしまいます。「自分は繊細な気質を持っているだけ」「これは生まれつきのもので、自分でどうにかできたものではない」と自分を認めてあげましょう。
自分はどうしたいのかを問いかける
他人の機嫌が悪いことを感知したときには、自分はどうしたいかを考えてみましょう。
その答えが、「他人の機嫌を取りたい」「自ら機嫌悪い人と接触して関係を築きたい」と思うのであればそれでいいと思います。
ですが、そんな方はいないですよね…。もう少し自分の気持ちを大切にしましょう。
おそらく、少し距離をとりたい、心地よい環境であってほしい、とかが本当の気持ちなのではないでしょうか。
他人を気遣うことももちろん大事。でもそれ以上に自分を気遣うことも意識してほしいです。
その場を離れる
機嫌の悪い人がいるとき、空気が悪いときは、一度その場から離れてみるのもいいかもしれません。一度自分の気持ちを落ち着かせましょう。
私はとりあえずトイレに行きます。席に戻ってくると少しリセットされたような気分になるのでおすすめです。他にもちょっと散歩してみる、好きな飲み物を飲む、お気に入りの香水をつける等々。
その場をどうにかしよう、という視点から離れて別のことで頭をいっぱいにする。これが楽に生きるポイントです。
まとめ
HSPの方に向けて、不機嫌な人がいる時の心理状態や対処法を紹介しました。
私自身、今でも不機嫌な人がいるとマイナスの空気にまいってしまう時は数多くあります。
HSPの方は、この空気に鈍感になること難しいと思います。負のオーラを感じないようにするのではなく、感じた後どうするか、この思考を念頭に置くだけでだいぶ違います。
今回の記事が、みなさんの人生のお役に立てれば幸いです!
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