【哲学】超初心者ならこれ!『史上最強の哲学入門』を読むメリット!

私が読んで面白かった本を紹介する記事。今回は『史上最強の哲学入門』を紹介します。

読みやすい文体と内容でまとめられており、哲学初心者でも非常に楽しく読める一冊。難解なイメージのある哲学を、ここまでの分かりやすい本はないのではないでしょうか。

こんな人におすすめ
  • 哲学って何それ?美味しいの?って思っている人
  • 有名な哲学者の概要を捉えたい人
  • 哲学全体の流れを掴みたい人
目次

著者紹介

この本の著者は飲茶(やむちゃ)氏。東北大学大学院を修了し、難解なジャンルを分かりやすく解説するブログを立ち上げて人気を得た方だそうです。

このブログをいろいろと探してみたのですが、ちょっと見つかりませんでした…。私のリサーチ不足かもしれません。

『史上最強の哲学入門』を読み終わった後は、この方の他の著書も読んでみたいと思わせる文章術と分かりやすさです!

この本を読むメリット

「難しいことを分かりやすく伝える」ということが分かる

哲学と聞くだけで、おそらくほとんどの方が難しい、いまいち何の役にたつのか分からないといった印象を持つでしょう。実際私もこの本を読むまではそう思っていました。

しかしながら、この本を読んでから哲学のイメージが早変わりです。

「こんなにも面白い学問があったとは、、将来何の役にも立たない学問とか思ってごめんなさい…」

筆者はこの哲学という分野を非常に分かりやすく、そして面白く書いています。

頭のいい人ほど難しいことを分かりやすく説明するといいますが、まさにこの人の文章はそれの最たるものだと思います。

哲学目当てで読んだのに、著者の文章術にも目が行きます。

「○○が偉かったのは…」といった表現や、随所に散りばめられる会話形式、口の悪さをあえて出すことでイメージを掴みやすくしている点などなど。

雑なように見えてここまで分かりやすい文章を書けるのは感動です。私もこんな文章を書けるように、人に伝えられるようになりたいと思った一冊です!

テーマごとの構成で哲学が理解しやすい

この本は、真理はあるのか、国家とは何か、神の正体とは、存在しているとはどういうことか、という4つのテーマで進んでいきます。各テーマで話が区切れているため、話が一貫していて分かりやすいです。

事実を時系列ごとにまとめて羅列するだけなら、よくある哲学の参考書と大して変わらないかもしれませんが、この本は分かりやすく、面白く伝えることに徹しています。

哲学という分野をテーマごとに分けて説明することは難しいような気もするのですが、全くそれを感じない構成です。

ソクラテスの「無知の知」、デカルトの「我思う、ゆえに我あり」や、アダム・スミスの「見えざる手」といった有名な言葉、哲学者ももちろん出てきます。

詳細や時系列で頭に入れたい方は、この本を読んだ後でも遅くありません。

この本をきっかけに、各人物の詳細が書かれている書籍に手を出してもいいかもしれません。

哲学だけでなく、時代の流れまでわかる

各哲学者の思考が書いてあるのはもちろんのこと、どうしてその思考に至ったのかを、時代背景や流れ、哲学者の性格、生い立ち、ちょっとしたエピソードとともに説明されているので頭に入ってきやすいです。

哲学は数学、物理学、宗教、政治、様々な分野と関わっていることが分かったのも一つの発見。数学と物理学が関わりあうのはなんとなく想像できるが、そこに哲学まで関わっているとは…。

哲学は一つの独立したカテゴリーのものかと思っていたが、決してそんなことはありません!

今までの世界の歴史も含めて理解できるのは、各テーマごとに哲学すべてを網羅しているこの本ならではでないでしょうか。

一人の哲学者のみの書籍であれば(その哲学者の詳細は分かるかもしれませんが)、世界の成り立ちや流れまでは記載できないでしょう。

まとめ

哲学者によって考え方は様々です。「この哲学者は何を言っているのだろう」と思うこともあれば、「なるほど、この考え方は面白い」と思うことも。

誰のどの考え方を面白いと思うかは人それぞれでしょう。この本を読んだ感想を意見交換しても面白いと思います。

個人的には、フッサールの現象学が面白いと思いました!

哲学を全く知らない初心者の方にもお勧めできる一冊!読みやすくてすぐに読了できるでしょう。ぜひ手に取ってみてください!

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