年間を通じて湿度が非常に高い日本。
「久々にクローゼットの中を開けたらスーツにカビが生えていた!!わーびっくり!!」なんてことも。
ええそうです。つい何日か前の私です。
クローゼットを開けて、スーツを取り出した時のあの衝撃といったら。
自分でどうにかできないものかと思って、いろいろと調べて実践してみましたが不発。
このことから私が出した結論は以下の二つ。
- 素人がきれいにカビを落とすのは難しい
- 湿度が高い日本の気候では、カビを生えないようにすることよりも、カビが生えても対応できる時間的余裕を持つことの方が大事
カビを見つけたら、応急処置なんかせずに、すぐさまクリーニングに出すのがいいことに気付いたので、そのことについて書いていきます。
「素人がきれいにカビを落とすのは難しい」について
自分でカビくらい簡単に落とせるだろうと高を括っていました。その結果はいまひとつ。
いろいろと調べて実践した応急処置と、その結果をお伝えします。
そして、その結果により、応急処置はもうしなくてもいいのではないかという結論に至りました。
簡易的な応急処置の方法とその結果
①とりあえずブラシで払い落す
白カビはほこりのようにスーツに付着しています。家にあったてきとうなブラシで払い落とすことにします。
カビが舞うので、ベランダに出てましょう。スーツを傷つけないようにやさしくやさしく。
確かにとれるけど、表面的にだけ。完璧には落ちないし、カビの跡も残ったまま。
②ぬるま湯で落とす
カビ菌は熱に弱いようなので、50度から60度くらいのぬるま湯の力を借ります。
タオルをお湯に浸して、叩くようにして落としていきます。拭くのではなく、叩くように落とすのがポイント。拭いてしまうと、カビの範囲が広がるのと、奥に染み込んでいってしまいます。一通り落とし終わったら、濡れている部分をドライヤーで乾かして終了です。
上記①のブラシで払い落とすよりは、ぱっと見きれいになります。ただ、めんどくさい。一部分だけなら可能ですが、カビが広範囲にわたって繁殖していると、正直無理です。スーツ全体がびしょ濡れになってしまいます。
③アルコールを使う
除菌界の定番、アルコールを使います。近年のコロナ対策により、奇跡的に家にアルコールがありました。どこにでも売っている消毒用のものです。乾いたタオルにアルコールを吹きかけます。②のお湯を使用した時と同じく、叩くようにして落としていきます。
当初に比べると、だいぶ落ちた感じはあります。ただ場所によっては、カビの白い斑点跡が残ってしまいます。現在コロナ禍で、たまたま家にアルコールがありましたが、家にない可能性もあります。また、スーツが色落ちしないように気を付けなければなりません。
なぜこの応急処置は時間の無駄なのか
精神衛生上よくないから
スーツなので、当然着用することを前提としています。上記の応急処置で、ぱっと見きれいになったとしても、もともとはカビが付着していたスーツです。そんなスーツで楽しく街を歩けるでしょうか。
スーツにカビが生えるまで放っておくということは、普段は着ないということ。ということは、そのスーツを着るときは、なにか大事な時である可能性が高いです。
そんな時こそ、きれいなスーツで向かえることがいいのではないでしょうか。
大事な時を、「このスーツにはカビが付いていたんだよな」と思いながら過ごしたくないですよね。
どうせクリーニングに出すから
完璧にカビを落とすのであれば、クリーニングに出すしかありません。カビは目に見えない繊維の奥の奥まで繁殖している可能性があるからです。
上記の①~③までを試すのにかかた時間は、約1時間半。もう少し手際よくやったとしても、1時間くらいはかかるでしょうか。その割には完璧に落ちません。
たとえ、上記3つはあくまでも応急処置。上記の3つの方法を試したとしても、クリーニングには出すのです。どうせ出すのなら、もう何もしなくていいのではないか、というのが私の結論です。
カビが他の衣服に移らないように、ビニール袋等に入れて、クリーニングに出しましょう。
「カビが生えても対応できる時間的余裕を持つことの方が大事」について
日本の湿度が高い気候では、カビを完全に防ぐのは難しいです。
私もクローゼットの中に、防カビ剤を入れていました。それでも、生えてしまうときは生えます。
そして、自分でやった応急処置の結果は上記の通り…。
応急処置をしなくていい状況にするために
上記の方法で応急処置をしなければならないのは、クリーニングに出す時間がないから。明日、急に必要になったのか、それとも予定は把握していたが準備を怠っていたのか。
応急処置をしなくてもいい状況にするためには、前もってスーツの状態を確かめておくに限ります。
たとえ、カビが生えていたことに気付いても、時間的余裕があれば、クリーニングに出せます。
最近のクリーニング店は優秀で、スーツ1着1000円~2000円ほどで翌日に仕上がるところもあります。
スーツにカビが生えないようにすることももちろん大事です。でも、それ以上にカビが生えた後に対応できるだけの時間的余裕を持つ。そのために日頃の点検・確認を怠らないこと。これが一番重要だと思います。
何か、いろいろなところに応用できそうな話ですね(笑)。
まとめ
今回の記事は、カビの落とし方やスーツの保管方法がメインの記事ではありません。
私がお伝えしたいのは以下の二つ。
- 素人がきれいにカビを落とすのは難しい
- 湿度が高い日本の気候では、カビを生えないようにすることよりも、カビが生えても対応できる時間的余裕を持つことの方が大事
スーツにカビが生えてしまったら、何も考えずにクリーニングに出します。そして、クリーニングに出す時間的余裕を持つために、定期的にクローゼットの中を点検したいと思っています。
この記事を読んでいただいているみなさんも、今すぐに自宅のクローゼットの中を確認してみてください!!
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